浅見 美奈子

免疫力について

最近スタジオでもよく聞かれることなので、今日は「免疫力」について少し説明したいと思います。

新型コロナウイルスが世界各国で猛威をふるっていますが、有効な治療法がまだ確立していない以上、大事なカラダを守るためには、手洗いやうがい・アルコール殺菌など予防の徹底だけではなく自己免疫力を高めることがとても重要になります。

体内に侵入した細菌やウイルスや、ガン細胞を監視し撃退する自己防衛システムのことを免疫力と言います。免疫のシステムは15歳ごろまでに完成し、20歳ごろから徐々に免疫力は低下していきます。また、生活習慣やストレスなどでも免疫力は低下しやすくなります。

免疫は、「防御」と「攻撃」の2段階のシステムになっています。

「防御」は、ウイルスや花粉などの異物を体内に侵入させないようにするための『粘膜免疫』です。粘膜免疫とは、目・鼻・口・腸管などの粘膜です。

「攻撃」は、粘膜免疫を突破して体内に侵入したウイルスなどに対して働くのが「全身免疫」です。体内に侵入した病原体は、増殖を始めます。この状態を「感染」と言います。

全身免疫では、免疫細胞が病原体を捕まえて排除するよう働きます。

免疫の機能を保つには「自律神経」の働きも重要です。

自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類あり、内臓や呼吸・血圧などのはたらきをコントロールしています。すべての内蔵・全身の血管・分泌腺の働きを支配しています。

副交感神経は、体を回復させる神経で、内臓の機能を高めたり、免疫機能を正常に保つ役目を持っています。

強いストレスが続くと自律神経のバランスが崩れ、交感神経が強く働きすぎてしまい免疫機能が正常に働かなくなってしまいます。

免疫力が低下すると

  1. ウイルスや細菌に感染しやすくなる(風邪やインフルエンザなど)
  2. アレルギー症状が出やすくなる
  3. お腹の調子が悪くなる(下痢や便秘)
  4. 疲れやすくなる

など様々な症状の原因につながります。

免疫力チェックしてみましょう!

  • 食事が不規則になりやすい
  • 偏った食事をしやすい
  • 睡眠不足が続く
  • 激しい運動をしている
  • 運動不足
  • 基礎体温が低い(35.9度以下)
  • 風邪が長引きやすい
  • ストレスを抱えやすい

当てはまる方は免疫力が低下しやすいので、注意しましょう!

免疫力を高める方法については、次回以降に詳しくお伝えできればと思っています。

それでは、また次回!