浅見 美奈子

自律神経失調症とその対策について

今回も前回に続き、自律神経のお話です。

新型コロナウイルスの影響で生活や仕事のありかたが変わってしまい、多くの方がストレスを感じているのではないでしょうか?

最近ちょっとした事で怒りっぽくなったり、ガマンすることが苦手になったり、集中力が続かなくなったり、だるく感じたり眠りが浅かったり…

原因はメンタル面では?と思いがちですが、筋肉の衰えから自律神経のコントロールが不具合を起こしている場合もあります。

自律神経が不調になることを「自律神経失調症」と呼びます。しかし、これは正式な病名ではありません。

肩・首・背中などのコリ、だるくて疲れやすい、気分の落ち込みの波が強い、よく眠れないなど、体は不調を訴えているのに病院に行ってもこれといった異常が見られない曖昧な症状のときに使われます。

自律神経失調症はいくつか種類があります。

①本能性自律神経失調症

体力のない虚弱体質の方・冷え性・低血圧・なかなか朝起きることができないなどの低血圧や低血糖から起こるトラブル。朝、起きても体が交感神経にシフトチェンジしにくいことが原因。

生まれ持った体質が要因の一つ。体力をつけると改善しやすい。

②心身性自律神経失調症

几帳面で真面目な性格の方や、まわりの目や結果を気にして頑張りすぎる性格の方がなりやすい。

本人は苦痛に感じなくても、体は知らず知らずのうちに緊張状態が続きストレスを溜め込んでいることが原因。ストレスホルモンの一つであるコルチゾールが過剰に分泌され、血糖値が上がりやすくなる。

ちょっとしたことで激しい怒りを感じたり、横柄な態度をとるなど攻撃性をもつ性格を医学的にはタイプAと分類されます。

③神経性自律神経失調症

精神状態に左右されやすく、少しの精神的ストレスでも体調を崩しがち。ポジティブのときとネガティブのときの体調の波が大きい。

③生活習慣性自律神経失調症

生活リズムの乱れが原因。

食事・就寝・起床の時間が不規則だったり、運動不足でパソコンやスマホなどの時間が多い方。

このように、どんな方でもちょっとしたきっかけで自律神経のトラブルに巻き込まれてしまいます。

特に、③と④のタイプは交感神経のスイッチが入りっぱなしになりがちです。

体を少しリラックスさせる時間をもつことが大切です。

今こんなときだからこそ、自律神経のケアが大切になります

ポイント(for交感神経)

  1. ストレッチや軽い運動で、積極的に体を動かし適度に心拍数をあげる
  2. お休みの日でも、決まった時間に起きる
  3. 朝日を浴びる
  4. 朝食時にタンパク質を積極的にとる

ポイント(for副交感神経)

  1. ストレッチやマッサージなどで緊張していた体をほぐす
  2. 背中にタオルなどを入れ、床に頭と手足を投げ出すようにゴロンと横になり、ゆっくりと深い呼吸をする
  3. 同じ時間に就寝する
  4. 癒されアイテムをいくつか使う
  5. ゆっくりとお風呂に入る

自律神経を整え、健やかな毎日をおくりましょう!

それでは、また次回!

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